こんにちは、みゃこです。
今日は仕事もお休み。でも体調があまり良くなかったので、家で大人しく漫画を読んでました。ずっと前から気になってたんですよね、この漫画。
ネタバレはしないように、オチは言いませんからご安心を。短編集なので14話入っています。その中でもイチ押しなのは、タイトルにもある「ミノタウロスノ皿」と「劇画・オバQ」ですね。
ミノタウロスの皿
まず主人公が乗る宇宙船がある星に墜落します。墜落したその星で救援を待つ間、主人公は綺麗な女性ミノアに助けられますが、なんだか様子がおかしい事に気付きます。聞けばその星では人間が家畜(ウシ)と呼ばれ、ウシが人間側になっているのだとか。そしてミノアはウシ達の祭で大皿に乗る(食べられる)役目を持っているのだと言います。
主人公はミノアに、大皿に乗らず一緒に救援の船に乗って逃げようと言いますが、ミノアは「名誉な事なのよ!」と言って聞いてくれません。そして祭の当日・・・ミノアは身体中の血液を入れ替えられたり香料風呂に入れられて、大皿に乗る準備をすすめるのでした・・・。
感想としては、よくある(?)SFかもしれません。私達人間が牛や豚や鶏を食べる時、「残虐だ!」と思うのか?っていうね。まあこの話では「ウシ達は喜んで更に乗るんだから、残虐じゃないよ~」と言い返されるのですが・・・。物語に出てくる人物はみんな明るいのですが、その明るさが逆に怖い。果たしてミノアは主人公と逃げるのか!?
ちょっと大人なシーンもあるのでお子さんには見せない方がいいかも?
オチは皆さんで読んでくださいね(^_-)-☆
劇画・オバQ
これは、あのお化けのQ太郎の数年後、という話ですね。オバQの登場人物たちはみんな大人になっていて、そこにQ太郎が帰ってきます。オバQを知らない世代でも大丈夫!なんとなくで読めちゃいます。正直、劇画タッチなのは最初の数ページですが、ちょっとQちゃんが不憫なお話です(笑)子供の頃の思い出のQちゃんと大人になってから再会したら・・・鋭い方なら、なんとな~くオチは読めるかもしれませんね。
まとめ
今回は14話あるうちのほんの2話だけ紹介しました。他の12話もなかなか面白いですよ。SFと言っても宇宙物だけではなく、私達の日常にちょっとだけ変化を加えた作品も多いです。流石ドラえもんの作者なだけあって、「何百年後にはこういう法律ができるかもなぁ」とか、「こんな機械もきっと本当に出来るんだろうなぁ」とか思いながら読んでいました。
でもそれと同時に驚いたのは、藤子・F・不二雄さん、(漫画家さんに対して失礼ながら)絵が上手い!ドラえもん等の作品に比べて、SF短編集は大人の登場人物が多いのですが、その中の、特に女性が個人的には凄く魅力的に見えました。もっと単純に絵が上手な漫画家さんっていらっしゃると思うのですが、藤子・F・不二雄さんの描く女性は凄く魅力的。一度見てみてください。
それにしても、本当にブラックユーモアなお話だらけです。ほぼどの作品も人が死にます。というより、人が死ぬことがテーマなんでしょうか?実は藤子・F・不二雄さんのSF短編集はまだ数冊発行されています。全て読みましたが、私はこの短編集が好きな話が多いです。世にも奇妙な物語が好きな方なんかは、きっと気に行って貰えると思います。その他の物も下にリンクを貼っておきますので、興味のある方はどうぞ☆